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基礎ゼミI・IIの開講形態・カリキュラム上の位置づけ

基礎ゼミとは…市ヶ谷基礎科目(いわゆる教養教育,共通教育)に配置されている,0群(導入)の科目です。設置カテゴリからもわかるとおり,そもそも「導入教育(≒初年次教育)」のための科目です。前期2単位,後期2単位のセメスター科目。卒業のための必修科目ではありませんが,この科目の単位は卒業所要単位の一部として算入することは可能です。
文学部心理学科にはW,Xという2クラスがあり,基礎ゼミもクラス授業として開講しています。1クラスあたりの受講生数は,30数名となっています(2007年度)。
2007年度は,金曜日の1コマ目(9:30〜)にWクラスを,2コマ目(11:10〜)にXクラスを配置しています。ちなみに,心理学科対象の基礎ゼミは,2007年度より新設されたところです。

モデル授業のみどころ

前期の基礎ゼミIにおいて「何を教えるか」については,指定している教科書「大学基礎講座 改増版(藤田,2006)」を参照していただければと思います。基本的に教科書通りに展開しています。むしろこのモデル授業で議論の焦点として見ていただきたいのは「どう教えるか」という点です。
極論すれば「教科書を読み上げるだけの授業」がうまくいくはずがありません。ましてや,このモデル授業で扱う題材は,「ノートの取り方」「テキストの読み方」などの学習スキルが中心ですから,ともすれば学生は「そんなこと,大学で教えてもらわなくても既に身についている」と言いがちです。
しかしながら,「高校生(生徒)としての受け身の“勉強”」から「大学生(学生)としての自主的な“学び”」に学習スタイルを転換させなくてはならないことに気づきさえすれば,高校までで身につけてきた学習スキルだけでは不十分である,という自覚を持つことは難しくありません。
初年次教育がうまく展開できないケースでは,こうした学生自身の「気づき」を十分に喚起できていないことが多いように思います。
このモデル授業では,従って,何よりもまず学生自身の「気づき」を喚起することに重点を置いています。「このままではダメだ」と学生が気づけば,次には授業から多くのことを得ようとしてくれます。くどいようですが,重要なのは「学生自身の気づき」なのであって,「教員からの押しつけ」ではありません。教員が口頭で「ノートの取り方は大事だぞ」と伝えたとしても,学生側の実感が伴わなくては,学生の心には響かないのです。このモデル授業内では実際に様々な課題に授業中に取り組み,振り返り,周囲の学生と意見交換することで,多くの「気づき」を得る機会を提供している…つもりです。
それがうまくいっているかどうかの結論を下すのは容易ではありませんが,各授業回の「授業案」,「見どころ場面」,「授業全体の流れ」などをご覧になっていただき,みなさんにもご判断いただきたいと思います。

使用している教科書

藤田哲也(編著)(2006).大学基礎講座 改増版−充実した大学生活をおくるために− 北大路書房

…全10講(導入時の0講を加えると11講)からなる,初年次教育用の教科書です。「大学生としての自主的な学び」を支える学習スキルの解説が中心ですが,「マニュアル的に」教え込むのではなく,逆に「自分自身で自立的に考えるために」必要な基礎を身につける必要性を強調しています。従って,「望ましい学習態度」「自主的な学びを支える学習動機」を促すのにも一役買うことができると思います。

シラバス

基礎ゼミI 大学での「学び」:積極的に学ぶためのスキルを身につけよう!

  • 授業の目的・内容 …「高校生」から「大学生」になろう!
    前期の授業では,受け身で教えられる存在である「生徒」から,自主的に学ぶ存在である「学生」にとって必要な様々な学習スキルの習得を目的とします。高校までの学習法を見直し,さらにグレード・アップさせましょう。この授業を受けることで,大学の他の授業も受けやすくなるはずです。 また,大学生活で困ったこと・疑問に思うことなどのフォローもしていきます。
  • 授業の進め方 …授業には必ず参加し,「気づき」を得よう!
      授業内ではできるだけ様々なミニ課題に取り組んでもらい,自分の学習スキル習得の程度について「気づき」を得られるようにします。「自分だけは大丈夫」と思っていても,案外と知らないことや誤解していることが多いはずです。積極的に授業に参加することで,多くのことを学べるはずです。
  • 成績評価の方法 …授業に出よう! まずはそこからだ!!
     授業への参加を重視し,出席点は評価の40%を予定しています。継続して授業に参加することが何よりも重要です。その他,授業内での課題への取り組み方が20%,期末レポートが40%の予定です。
  • 使用テキスト …教科書は予習してあることを前提に授業を進めるぞ!
     「大学基礎講座 改増版」(藤田哲也(編),北大路書房,2006年)を必ず購入してください。
  • 授業計画 …盛りだくさんの内容だが,ついてきてくれ!!
    @イントロ,ABノートの取り方,Cテキストの読み方,D要約の仕方,Eきちんと考える方法, FG図書館の利用,HIレポート・論文の書き方,JKレポート作成,Lレポート提出,MNまとめ

基礎ゼミII ゼミ発表の基本:班での協同作業と発表の仕方・聴き方

  • 授業の目的・内容 …法政大学で心理学を学ぶことの意味を自問自答しよう!
     後期の授業では,班活動を主体として,情報収集・討論・資料作成・発表の仕方と聴き方について体験的に学びます。大学でのいわゆる「ゼミ」「演習」形式の授業を受けるための準備となります。「心理学について学ぶことの意味」「心理学の魅力」「法政大学の魅力」などのテーマに沿って,自分自身を客観的に見つめ,同時にそれを第三者にわかりやすく伝えることを目的とします。
  • 授業の進め方 …継続的に授業に参加することが大前提!
     講義よりも受講生自身の主体的な活動が中心となります。班での協同作業が多いので,毎回休まずに出席することが重要です。
  • 成績評価の方法 …発表の結果だけではなく,発表までのプロセスも重要だ!
     出席点は評価の40%,授業内での課題への取り組み方が20%,班発表が40%の予定です。
  • 使用テキスト …前期に引き続き必ず持ってきてくれ!
     「大学基礎講座 改増版」(藤田哲也(編),北大路書房,2006年)を必ず購入してください。
  • 授業計画 …どれだけ多くのことをつかめるか,君たち次第だ!!
    @イントロ,Aレジュメの作り方,B発表の仕方,CD班活動のウォーミングアップ,EF資料収集,GH発表の準備,IJK班発表,LM班発表の評価と修正,Nまとめ
  • 注意事項!
     この授業は法政全学に公開されます。授業の様子はビデオ撮影されWeb上で配信される予定です。教室に授業参観者が入る可能性もあります。皆さんの個人情報が漏れる心配はありませんが,公開授業であることを了解の上で受講してください。その他,詳しい授業の運営方針や授業計画の説明をしますので,受講希望者は前・後期とも,それぞれの初回の授業に必ず出席してください。
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